固定収入が無い事はメリットなんですよ
僕はハウスと呼べる広告代理店がありません。
要は固定客がいない状態で固定収入が無いので毎月キリキリしながら次月の仕事を探さなければなりません。
営業は下手なので、飲みに行って楽しい話をすることにより仕事を紹介して頂いたり、運良く連絡を頂いてすぐに着工することもあります。
だけど、うまくいかずまったく仕事が無いこともしばしばです。
そして毎月新規案件を取りに行かないといけないのと、入金計画が立てられないので資金繰りも大変です。
同業者からは「よくそんなのでやっていけるね。不安じゃないの?」と言われたりします。
が、不思議な事に僕はこの状態が最高なのです。
その緊張感があるから頑張れるし、時間のある時に次に出す本を書いたり、日頃忙しくて追求できなかった技術を調べて試したり、ポッドキャストを録音したり、次の講演用のプレゼンテーションを作成したり、家族で牧のうどんの肉そばを食べに行ったり…。
このピリピリしていつも尻に火が付いている感が良いのです。
まだまだメリットがあります。
ハウスが無いので、たとえクライアントが倒産しても連鎖倒産することはありません。
また探せば良いのです。
あらゆる方面にクライアントがいるのでいろんな話が聞け、自分の幅が広がっていきます。
そしてライバルがいません。だってグラフィックデザインの仕事を同業者に取られたら、WEBの案件をもらえば良いし、グラフィックデザインでも別業種のクライアントにアプローチすれば良いのです。
講演をした時に「あなたのライバル業者はどこですか?」と質問を受けたことがありますが、ハウスもなくマルチデザイナーとしてやっているので「いません。」と答えました。
別に天狗になっているのではなく、細かくいろんな案件をやっているので本当にライバルができないのです。
ハウスがあるがゆえの苦しみ、ハウスが無いがゆえの苦しみ。
常に自分に合った方向性はどちらだろうと考えながら仕事をやっています。
このピリピリした状態はこれからもおそらく変わることはないでしょう。変えることもしないでしょう。
同業者には「だいぶイカれてますね(笑)」と言われてますが(笑)
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