“あきらめが悪い”というのは才能
僕は超凡人です。
運動はまったくできないし、デザイン業界&プログラム開発の天才たちにコテンパンにされ、心の底から「自分はただの凡人だな」と痛感しました。
多分この先、デザイン業を続けていってもこの凡人感は変わらないと思います。
しかしひとつだけ誰にも負けない事があります。
病的に「負けず嫌いで、あきらめが悪い」ということです。
諦めが悪いので費用対効果が悪く、上司がもういいよと言っても作業をやめなかったり、調べて自分が理解するまで諦めないのでタチが悪くけっこう最悪な部下だったと思います。
しかし自分で独立してやっていくようになってから、この最悪だった粘着質な性格が役に立ちました。
フリーランサーというのはどんなトラブルも自分で解決しなければ前へ進めません。
デザインもjsもディレクションも経理も工数管理も打ち合わせもすべて一人でやらなければならないのです。
原因不明のAfterEffectsのエラーや印刷屋とのトラブル、3Dのポリゴン整合エラー、謎のIE表示バグ…
挙げだしたらキリがありません。
そこでこの病的な性格が役に立ちました。
わかるまで調べるのです。徹底的に。
After Effectsのエラーなんて中東アラブのサイトを翻訳してまで解決しました。
(なぜかAfter EffectsのマニアックなTipsは中東のサイトに多いのです(笑))
これにより、次同じことが起こっても焦りません。
だってアラブのサイトを検索すればいいもの。
↑のような自分で乗り越えた体験というのは後にお客さんに買ってもらえる知識になります。
同じ状況に陥ったクライアントは、アラブ系のサイトにAfter EffectsのTipsがたくさん落ちている事を知りません。
大手代理店のディレクターでさえもこのようなマニアックな知識はありません。
大抵「助けてください」と電話をしてきます。
ここに他社とは差別化の図れるブルーオーシャンがあるのです。
専門分野の知識を蓄えるだけでなく、あなた独自の“調べる術”を持ちましょう。
かならずその苦労した知識が自分を助けてくれるでしょう。
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