福岡のSKY PLANT DESIGN代表の藤井敦士(フジイアツシ)のデザイン系情報ブログ。技術情報以外にも独立のコツや哲学や精神論などちょっと変わった情報を配信しています。

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「社畜」という言葉を使うデザイナーは成功しない


デザイン業界に限っては「ブラック企業」とか「社畜」という言葉が当てはまらい。

 

というか、デザイン業界にいながらどうどうと「ブラック企業」とか「社畜」という言葉を使う人がいるが、一度考え直したほうがいいです。

 

それか潔く転職して他の業界に行ったほうがいいいと思います。

 

なぜここまで言うかというと、デザイン業界の特殊性があります。

 

デザインはクライアントの意向を形にし、納品して初めて入金があります。

 

要は“納品ありき”なんですよね。

 

では、これが現場でどういう状況を生み出すかというと、

 

・デザイン能力が高い&クライアントの意向を汲み取れる人→残業が少なく給料が少ない

・仕事ができない人→残業が多く給料が膨れ上がる

 

管理職に残業代が払われないのと同じように優秀な人ほど給料がもらえない状況になります。

 

製造業なども作る仕事ではありますが、そこと違うのが“クライアントが納得するまで納品にならない”という特殊性にあります。

 

 

作った物がクライアントの好みでないと一ヶ月納品予定が三ヶ月かかってしまったなんてこともザラです。

 

フリーランサーなど自分ひとりで仕事をやっているならあまり問題はないのですが、会社組織であればそうはいきません。

 

社員に残業代を払わないといけませんので、要領が悪い&デザイン技術力が低い人ほど時間がかかってしまい給料が上がってしまいます。

 

デザイン事務所経営者からしたらたまったもんじゃありません。

 

これでは費用対効果が合うはずもなく、優秀な人ほど燃え尽きて辞めていってしまいます。そこに残るのは会社に依存した自ら考える事の止めたゾンビ社員のみです。

 

完全にデザイン案件の性質が日本の労働基準法に合ってないのです。

 

よくデザイン事務所の社長にそういった相談をされるのですが、「社員を雇うのではなく全員と個人事業主契約を結びましょ」と答えます。

 

それであれば残業代を払う義務も無いですし、納品の質で支払う金額(給与)を変える事ができるので優秀な人ほど短い時間でお金を稼ぐ事ができ、会社の経費圧縮も可能です。

 

デザイン業界15年、広告代理店で7年間マネージャーをやらせていただき、それでも絶対変わらない考えです。

 

やはりどう考えてもこのデザイン業界のやり方は労働基準法に合わないのですよね。

 

こんな事を書くと「ブラック企業の味方か!」とか「サラリーマンデザイナーをバカにしてるのか」とか言われそうですが、そういった人ほど自分がもらっている会社の給料に不満を持っています。

 

そんな会社経営の本質も理解できてないプライドしかないデザイナーは、さっさと会社を辞めて自分が経営をしてみれば良いのです。

 

人を雇ってみればあっという間にこの記事の意味が理解できると思います。

 

まったくもって“サラリーマンデザイナーがダメ”と言っているわけではなく、優秀な人が飼い殺されている現状を山程見てきてなんとか打開できないかなと思ったのです。

 

日本の労働基準法は容易に変わりません。

 

だったら少しでも行動を起こしましょうよ。

 

会社との契約を個人事業主契約にしてしまえば、給料据え置きでも経費精算を確定申告できるし、手元に残るお金の多さに驚くでしょう。
※サラリーマンでも確定申告はできます

 

あなたは優秀です。

 

「ブラック企業」とか「社畜」という言葉を口に出す前に、自分が本当にやりたい事、やりたい仕事の形を真剣に考えてみませんか?

 

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